産地によって健康面が大きく変わる! ~木についてVol.3~
群馬県での家づくりは無垢スタイル
2022.06.29 Wed
こんにちは!
建築コンサルの森園です!
最近、家に帰ってからもパソコンを使うことが増えてきたので
モニターやスピーカーなどの家電製品を購入することを決心いたしました。
今は、オークションサイトを見漁っています(笑)
私はコメント(レビュー)を参考にしているのですが
質問によく見かけたのは「日本製ですか?」という質問です。
そこで疑問に思ったことがありました。
「木材の産地について質問されることは少ないかも…?」
「家電を購入するときは製造地を聞くのに
家を建てる時に木材の産地は聞かないのだろう…。」と。
もしかして産地の重要性に気づいている方は少ないのでは!?と感じたため、
今回は木材の大切な要素「産地」について話をしていきます
「産地」
木の産地は特に重要です。
木も人と同じで育ってきた気候風土によって、性質も変わってきます。
昔からの大工さんの言い伝えのひとつに
家を建てるなら、裏山で採れた木を使うと家が長持ちする
と言うものがあります。
日本は四季があり、夏は高温多湿、冬は低温少湿という寒暖差の激しい中
島国なので土地に高低差が大きいため、気温や湿度に大きく差が出てきます。
例えば…
雨の多い県、気温が高い県、湿度の高い県、寒暖差が大きい県、風が強い県などなど
それぞれネットで調べるとたくさんランキングが出てきますが
1位はバラバラです。日本国内だけでもこれだけ変わってくるのです。
海外はもっと変わります。
気候風土の他、住んでいる虫も変わってきます。
これだけ環境が変わると木材の性能は一気に変わってしまいます。
前回のブログで少し触れましたが、
木は育つ環境の酸素、温度、水分、栄養もなども関係しています。
樹齢以外にも上記の4つの要素が整わなければ耐久性は上がらないのです。
外国産の木材を日本で使用するのにもデメリットが
外国産の気候は寒暖差が少ない安定した天候の環境で生育・植林されたものが多く、
日本で木本来が兼ね備えている調湿効果が上手く発揮できずに
腐ってしまうことがあるそうです。
また、輸入に時間がかかるので痛みや腐敗を防腐剤などの
薬剤を使用されている場合もある為、健康被害も懸念されます。
日本の木よりも防蟻性能が低いためシロアリにも弱いと言われています。
防蟻処理をするのに薬を使ってしまうとまた健康被害が気になります。
高気密高断熱の住宅は隙間がなく、密閉した空間になってしまうため
建物内に防腐剤が揮発してしまうと外に逃げづらくなります。
私は高校生の時にアトピーを発症してしまったので
この部分はとても気になります。(; ・`д・´)
外国産の木材は大きくて長く加工がしやすい
外国産の良いところは日本の木よりも成長は早いため
大きくて長い部材を加工することができます。
設計によって太くて長い部材を使わなければならない時があります。
そのようなときに日本の木材で補いきれない(部材の有無と価格的な問題がある)場合、
外国産の木を使うこともあります。
後、ほんの少し安かったりします。
外国産にもちゃんとメリットもあります。
ん?じゃあ結局どっちが良いの!?どっちが悪いの!?(゚Д゚)ノ
正解はどっちが悪いはありません。
お客様のニーズによって変わります。
耐久性・健康を優先の方 | 国産材(県産材) |
---|---|
コストを優先の方 | 外国産 |
といったところでしょうか。
私の考えですが
終の棲家とされる方には国産材を進め、
数年で住まなくなる場合には外国産を進めようと
考えています。
これは住宅の損益分岐点に関わる内容なので
その話はまた今度にします!!(笑)
今までの日本では戦争時の空襲により、育っていた木が減ってしまっていたので
外国産の木を使うことが多かったのですが、
今は日本でも60~70年ほどの木が取れるようになってきたので
国産材も流通することが増えております。
一生に一度の家づくりですので木材の産地を確認してみてください!
無垢スタイルの展示場でもご体感できますのでお試しください!
皆様にお役立ていただけましたなら幸いです!
ではまた!!!!
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